壁と間仕切りの違い
オフィスやビルなどでは使用者が変わったり、使用用途が変更になったりすることによってフロアのレイアウトを変えたいと思うこともあるでしょう。そんな時、しっかりした壁を作ってしまっていたのではなかなか難しいものがありますが、間仕切りならレイアウト変更も容易に対応することが可能です。また、間仕切りは移設する事も可能なので引っ越しや移転の際には再利用することも出来るんです。壁ではそのような事は出来ません。ちょっと空間を区切りたい、といった時には壁よりも間仕切りの方が便利です。
間仕切りの種類
用途に合わせて様々な材質の間仕切りが用意されています。それぞれの特徴について見ていきましょう。
LGS
軽量鉄骨は、間仕切りでも使用されます。軽量鉄骨によって壁の骨組みを作り、プラスターボードなどで壁の下地を仕上げます。その下地に貼る仕上材によって木目調やクロスなど空間に合わせた間仕切りに仕上げることが可能です。耐火性があり、スチールパーティションよりもコストが低いのも魅力です。ただ、スチールパーティションよりも工期が長い点と、再利用や組み換えが出来ない点がデメリットと言えるでしょう。
ガラスパーティション
ガラスを使ったパーティションは、中を見せるために仕切るパーティションです。教室などでよく利用されていますね。独立性と解放感を両立出来るガラスパーティションは、高級感がありながらコストパフォーマンスにも優れていて自由なデザイン性にも魅力があります。ただ、完全受注生産品なので他のパーティションよりも納期が長くなるという短所があります。
スチールパーティション
スチール製の骨組みと化粧鋼板(スチールパネル)で部屋を仕切るスチールパーティションは、パネルの内側にプラスターボードが貼られているので遮音性と不燃性に優れています。レイアウト変更のパネル組み換えにも柔軟に対応できますし、アルミパーティションと比べても表面の仕上がりがフラットです。短所としては、LGS間仕切りやアルミパーティションよりも価格が高いことと、LGS間仕切りのような細かな細工が困難なことが挙げられます。
アルミパーティション
アルミパーティションはフレームにアルミを使用しているのでとても軽く、スチールパーティションよりも施工しやすいという利点があります。レイアウト変更にもフレキシブルに対応できますし、コストパフォーマンスも優れています。また、お手入れがしやすいのも魅力の一つです。そのため、学校や病院、倉庫等でもよく使用されています。ただ、パネルが薄いため遮音性に劣ることと、デザイン性がやや他のパーティションよりも劣るという短所があります。
ローパーティション
天井との間に空間が出来るローパーティションは、解放感のあるスペースを演出できるパーティションです。解体組み立てが簡単でレイアウト変更にもフレキシブルに対応できますし、デザイン性にも機能性にも優れています。高さや素材にも豊富なバリエーションが用意されていて、用途に合わせて必要に応じた空間を作り出すことが可能です。ミーティングスペースやワークステーション、受付スペースなどによく利用されています。